「思考力が試される本格対戦カードゲーム」として、多くのTCG(トレーディングカードゲーム)ファンから大きな期待を集めてリリースされた『神託のメソロギア』。
その奥深い戦略性は多くのコアなファンを魅了していますが、その一方でSNSなどでは「引退」「難しすぎる」「勝てない」といった声が目立ち始めています。なぜ、一部のユーザーはゲームから離れてしまうのでしょうか。その背景にあると思われる深刻な理由を探ります。
理由1:複雑なゲームシステムと、高すぎる参入障壁
本作の最大の魅力である「奥深い戦略性」は、裏を返せば「複雑なゲームシステム」でもあります。
マナの管理、ユニットの配置、カード同士のシナジー(相乗効果)など、勝利するためには覚えるべき要素が多く、チュートリアルを終えただけでは、結局対戦で勝つにはどうすればいいんだろうと分からなくなってしまう新規プレイヤーが少なくありません。
思考の楽しさを味わう前に、事前にCBTテストに参加していたツワモノに大して一方的に負け続ける体験が心を折り、「自分にはこのゲームは向いていない」と挫折してしまうケースが多発しているようです。
理由2:「課金しないと始まらない?」厳しいカード資産の壁
TCGである以上、強力なデッキを組むためには、強力なカードを揃える必要があります。
しかし、『神託のメソロギア』では、ゲーム開始時にリセマラをして手に入るカードだけでは、環境で戦えるだけのデッキを組むのは非常に困難だという声が多く聞かれます。
結果として、「プレイングスキルを磨く以前に、初期のカード資産の差で勝負が決まってしまう」「結局、課金しないとまともに戦えない」と感じる無課金・微課金のユーザーが、モチベーションを維持できずに離脱していく一因となっています。せっかくゲームシステムを覚えても、デッキが揃わないんじゃ意味がないと思ってしまう方も多いようです。
理由3:CBT経験者 vs 新規勢
『神託のメソロギア』では、リリース前にクローズドベータテスト(CBT)が実施されていました。
CBTを経験したプレイヤーは、すでにゲームのセオリーや強力なカードコンボを熟知しているため、サービス開始直後から圧倒的な強さを誇っています。
右も左も分からない新規プレイヤーが、こうした先行プレイヤーとマッチングし、一方的な試合展開で敗北を重ねてしまう…。この経験が、「新規参入者には全く優しくないゲームだ」という印象を与え、新規ユーザーが定着しづらい大きな要因となっていることは間違いないでしょう。
理由4:他の魅力的な新作アプリへのユーザー流出
現在のスマートフォンゲーム市場は、まさに群雄割拠の時代です。毎月のように、手軽に始められて魅力的な新作アプリが登場します。特に今月はシャドウバースのリリースもありますし。
本作の厳しい対戦環境や複雑さに疲れてしまったプレイヤーが、よりストレスなく楽しめる他のゲームや、もっと盛り上がりそうなアプリに流れてしまうのは、ある意味で自然なことかもしれません。ユーザーを惹きつけ、つなぎ留めておくためのハードルが、他のゲームに比べて非常に高くなっているのが現状です。
みんなのコメント
課金しないといけないようにしてる運営が悪いんです。
バトルで勝って「わーい!カード獲得できるぞー!ってブロンズのカードばかりじゃねーかよ!せめてシルバー以上に、してくれよ!」その他には「よし!パック引くぞー!お!レジェンドだ!新しいのでるかなー!うわ!これもってるよー!ってポイント1つしかもらえないの!?ふざけんなよ!レジェンドもブロンズと同じかよ!!」って言うのが現状でモチベがあがるはずがないですよ。